有能な人とは
自分の役割や 立場を理解し
物事の優先順位を
正しく判断出来る人です
有能な さっちゃんのお話です
私は 彼女が大好きです
彼女は 銀行の行員です
商業高校卒なのに
大卒の人と同じ 総合職になりました
総合職になる前から
新人研修は さっちゃんが呼ばれていました
総合職以前 支店の総務にいた彼女は
相手が支店長であれ
「これは経費では 落ちません」
間違いは ピシャリと跳ね除けます
これは 当時まだ着任したばかりの支店長が
彼女と かなりの言い合いになったと
後に話していました
「他の支店では 経費で落ちるんだ」
「うちでは落とせません」
「命令だ」
「私のハンコは押せません」
周りもハラハラする やり取りだったそうです
この後 三ヶ月もしないうちに
この支店長は 彼女を一番大切にしていました
親睦会の 飲食店の席では
支店長が 彼女にお酌をしたそうです
彼女が 誰からも頼りにされ 愛されるのは
彼女の 仕事の優先順位は 完璧で
感情による 無駄が無いからでしょう
女性行員を 小間使いか何かと勘違いしている
転勤してきたばかりの課長が
総務のさっちゃんに 内線で
ボールペンのインクを持って来てと言いました
「忙しいんですから 今後は自分で取りに来てください」
ピシャリと キツイ言い方です
でも ボールペンのインクは
ちゃんと届けてあげてから
陰では無く 課長に 直接言いました
課長は さっちゃんを まだ知らないので
「なんや キツイ偉そうな子やなぁ」
彼女に対して 最初は 誰もがこんな印象なのです
月末の多忙日は
窓口の行員が 交代での 昼休憩の間
さっちゃんは 自ら窓口に座ります
誰からも 頼まれてはいません
昼休憩は昼休憩で 三つある窓口は
交代で一つ閉めるものです
窓口に座るのは 彼女の 判断です
誰からも 指示されていません
お客様が たくさん待っていれば
お待たせしてはいけないという
スムーズな業務を 優先して
自分の 総務の仕事は後回しにして
昼休憩で閉めた人の窓口開け
業務を こなしています
月末多忙日のあるとき
彼女の窓口に クレーマーが来ました
普通ならば クレーマーの相手をしてしまい
長蛇の列を さばけなくなります
しかし さっちゃんは
クレームだと理解するやいなや
後ろを確認して
「副支店長!お相手お願いします!」
本来なら 営業課長に振るのですが
月末の業務処理に大変な 営業課長ではなく
副支店長を指名したのも
彼女の 迅速な正しい判断です
彼女は クレーマーを全く相手にせず
次のお客様の受付をしました
彼女は 窓口に来たお客様を
待たせること無くさばくのが
優先なわけですから
クレーマーの相手は していられません
自分の仕事が 手一杯だからとか
そんな 自分本位な感情よりも
全体の物事の 優先順位の判断
相手が 支店長だからとか
そんな感情よりも 正しい判断
何を質問しても 何を頼んでも
いつも冷静な優先順位と 判断で
迅速な対応をします
新しい商品は 誰よりも早く
詳細を把握している彼女には
上司も あやふやなことは彼女に聞きに行き
頼りにしています
こんな 有能な彼女だから
ピシャリと キツイ言い方をしても
支店長はじめ 上司から可愛がられ
若い行員も 彼女から助けられることが多く
彼女を 怖いとか苦手とか
避けたりしないのですね
さっちゃんのお話は
彼女の口から聞くのでは無く
周りが 彼女がいかにスゴイのかを語ります
他人の悪口は
尾ひれをつけて広まりやすいのですが
スゴイというお話は なかなか広らないものです
それだけ 有能な彼女が 慕われている証拠ですね
なのに彼女本人は
やってあげたとか 教えてあげたというような
恩着せがましさは微塵もなく
いつもクールに淡々と
やるべき業務をこなしています
仕事振りは 怖い感じの
男前ふうな 彼女ですが
色白で丸顔の 可愛らしい顔立ちで
キツイピシャリの言い方は
かなりのギャップです
制服を脱いだ普段の洋服は
レースのフリフリですから
本当に 面白い彼女です
人一倍勉強して 人一倍働いているのに
私は 彼女から愚痴や悪口を
一度も聞いたことはありません
キツイから嫌われる
優しいから慕われる
そういうことでは無いんですね
頼りになる有能な人は
誰からも愛されるようです
彼女を嫌うのは 同年代か少し上の女性
嫉妬とやっかみです
ご参考にして戴けましたら
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