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Channel: 霊視鑑定士 怜宝の心庵
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お盆です 怪談いきます

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霊視鑑定士ですが
普段は あまり霊のお話はしません
信じない人には 眉唾ですものね
お盆のイベントとして
すごく恐がりの人も きっと大丈夫な
あんまり恐くない怪談をチョイスしました
お楽しみください

◎モテモテSさん
二十年位前の、当時はまだ、言霊祓いも使えなかった頃の、昔話です

Sさんは、昔から霊感体質だったので、私たちは、気が合う間柄でした。
奈良県のSさんのお宅に、当時まだ就学前だった長女を連れて、
お泊まりに行きました。

Sさん宅の玄関で、かがんで靴を脱いでいるとき、
私の右後ろから前に、影がすっと、通りました。
長女に「何か通ったよね?」と聞くと、
長女は、頷きました。

部屋に入ると、台所の手前の廊下が、
一瞬、低級霊特有のクサイ臭いがしました。
お互い、霊的なことは慣れていたし、
そんなに、何も気にせずに、
夕飯を摂りながら、近況報告のお喋りを
楽しみました。

夜中に、ぼうっと寝ぼけ眼を開いたら、
座っている人影が見えました。
私は寝ぼけていたので
「Sちゃん、寝られへんの?」
「どしたん?しんどいん?」
何回か声を掛けても、目の前に座るSさんは
知らんふりします。
目の前にいて、返事が無いことにムッとして、目を開いたら
私の右側に、Sさんが眠っていました。
はっ?
よく視ると、正座している人影は、痩せ気味な男性で、
眠っているSさんを見下ろしていました。
そして、私がSさんに視線を移して、
再び、人影を見たときには、
人影はもう、消えていました。

翌朝、Sさんに視たことを話しました。
Sさんは、夜中に、金縛りがある時と無い時、
腕や頬を撫でられるのだと言いました。
夢なのか分からなくて、ずっと怖かったそうです。


次の日の夜も、お泊まりです。
私が、洗面台で歯磨きをしていると
背後感がして、右耳元で
「Sちゃん」と、呼ばれました。
(いや、ぜんぜん違うし)
Sさんは背が高く、私は小柄なのに、
何をどう間違うのか?

「歯磨きしてたら、Sちゃんて、呼ばれた」
と言うと、Sさんは、
リビングダイニングにいるときに、
時々、名前を呼ばれたような気がすることがあるのだと、言いました。
いつも洗面台の方から聞こえていたから、
やはり誰かが呼んでたんだねと、
不気味がっていました。


ちょっと待って。
玄関で右を横切ったのは、あの寝室に座ってた男性。
洗面台で名前を呼ばれたのは、もっと若い男性。

当時私たちは、まだ若かった二十代でした。
今思えば、とても無防備な、興味本位でした。

Sさんの実家まで、往復四十分、車を走らせて、
ロウソクを貰ってきました。
(当時奈良の田舎にコンビニはありません)

霊がいると、ロウソクの炎が伸びたり、
炎の先が、細くくるくる回ります。

玄関、寝室、洗面台、ロウソクをともしてから、五分と待たなくても、
炎が伸びたり、細くくるくる回ります。

ほらぁ、いるよ、いる。
なんて、恐怖で盛り上がりました。
※無防備です。絶対に 真似しないでください

台所手前の廊下で、低級霊のクサイ臭いがした場所が、
洗面台の前でした。

Sさんの実家は、ある宗教の信者なので、
Sさんは簡易の袈裟を掛けて、真言を唱え始めました。

炎は、益々大きくなり、祓えていません。

「とりあえず、持ってるお香を全部焚こう」
ロウソクの炎は、普通に戻りました。
低級霊特有の、クサイ臭いも消えました。

ちなみにこの出来事が、後に、
祝詞や経典で祓うより、言霊祓いの方が、早くて確実だという、
現在の私の、祓いのスタイルになりました。
そして、お香は、とりあえず祓うには、
とても効果的だという、実証にもなりました。

その後もSさんは、彼氏と家にいると、いつも訳分からない喧嘩になると、
よく愚痴っていました。
その愚痴の度に、
「二人の霊の、ヤキモチやろ?
Sちゃん、モテモテ~!羨ましくな~い」

Sさんはこの翌年に、仕事で東京に引越しました。
それから出会った男性と、結婚して、今はしあわせに暮らしています。

特に、悪い霊ではありませんでしたが、
あのアパートメントには今も、
まだ二人の男性霊が、居座っているのかしら?
などと、今も時々、思い出したりします。







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